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弟子丸 剛英
no journal, ,
高速増殖原型炉もんじゅは、2010年5月6日、14年5か月ぶりに原子炉を起動して性能試験を再開し、同月8日、臨界に到達した。その第1段階である炉心確認試験は、炉心の安全性確認にかかわる試験や研究開発の目的で炉心及びプラントのデータを取得する試験から構成されるが、同年7月22日、全20項目の試験を終了した。これにより、長期停止プラントで安全に原子炉を起動して運転できること、炉心が安全上の核的制限値を満足していること、及び長期停止後の再起動炉心にあっても炉物理特性が精度良く評価できることを確認した。特に、長期炉停止に伴い、燃料中のプルトニウム241の壊変により生成したアメリシウム241を炉心平均で約1.5wt%含有する炉心の炉物理特性データは、実用化を目指す高速増殖炉の炉物理研究開発の発展にも資するものである。